賃貸契約時の費用項目にある鍵交換費用って支払う必要があるの?

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2020年07月24日

賃貸契約時の費用項目にある鍵交換費用って支払う必要があるの?

弊社は売買不動産をメインにしていますが、賃貸不動産も扱っていますので、今日は賃貸に関するお話しをしたいと思います。
 

賃貸物件を契約する際の初期費用の中に鍵交換費用というのをよく見ます。借りる側としたらあまり深く考えずに支払っていいるという方が多いとは思うのですが、そもそも鍵交換費用というのは必要なのでしょうか?

鍵交換費用ってなぜ必要なの?

まず「鍵交換費用」ですが読んでのごとく玄関の鍵(シリンダー)を交換する費用のことです。こんなこと言われなくても分かりますよね(笑)
 

では、なぜ鍵交換が必要なのでしょうか?これはズバリ防犯対策のためです。これから入居する部屋といえども前に入居していた人がいた場合、通常は退去時に入居後に作ったスペアキーも含めて鍵は全て返却しなければなりませんが、中には返却忘れの鍵が残っていたということも考えられます。
 

この場合、鍵を交換していないと次の新しい入居者が入居後でも前の入居者が鍵を持っていれば返し忘れた鍵でその部屋に入ろうと思えば入ることが可能になりますよね。
 

このようなことを防ぐために鍵を交換して新しい入居者の方も安心して暮らすことができます。

鍵交換費用の相場はどれくらい?

鍵交換費用については、若干の幅はあるのですが15,000円~20,000円くらいまでが相場となります。しかしこの金額には鍵交換する作業費も含まれており、交換する鍵のシリンダー本体の相場は3,000円~7,000円くらいです。
 

しかし、マンションのオートロックと連動した鍵に交換するということになると相場はもう少し上がりますので注意して下さい。

入居者自身で鍵を交換することは可能?

中には入居者自身で鍵交換できないかと思う方もいると思います。売買で物件を購入した方であれば自身での鍵交換は可能ですが、賃貸の入居者については自身で勝手に鍵交換することは原則厳禁です。交換したい場合は貸主または管理会社の承諾を取り、最低1本は貸主側へ預けておくことが必要になります。

鍵交換は必ず行う必要はある?

鍵交換については、必ず行わなければならいないということではありません。あくまでも任意での作業によりますので、物件によれば鍵交換が行わていない物件もあります。
 

とはいえ、現在のご時世を考えるとほとんどの物件で鍵交換は行われており、特に都心部の物件については鍵交換は行われていると思っていればよいと思います。

鍵交換費用の負担って貸主・借主どちらが負担するのが妥当なのか?

これまで鍵交換についていくつか述べましたが、結局交換費用というのは貸主・借主のどちらが負担するのが妥当なのでしょうか?
 

国土交通省のガイドラインによると鍵の交換(破損・紛失の無い場合)は貸主の負担になるものとされています。
 

また、全日本不動産協会の普通賃貸借契約書内に記載されている原状回復条件による貸主・借主の修繕分担表においても国土交通省のガイドラインに沿って作成されているため、鍵の交換(破損・紛失の無い場合)は貸主負担と明記されています。(下記参照)
 

但し、例外としての特約として「鍵交換については借主の負担とする」し、貸主・借主の合意があれば借主の負担とすることは可能ですので一概に貸主が絶対にということではありません。

  • 原状回復条件についての貸主・借主の修繕分担表
いかがでしたでしょうか?玄関の鍵については入居中は借主が使用するからという観点から入居時の初期費用として鍵交換費用を請求していることが多いようです。防犯上必要なことですのである程度の費用は仕方ないのかもしれませんが、あまりのも高額の場合、なぜ高いのか確認してから費用を支払うようにしましょう。
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