不動産を購入したいという理由は様々です。その中でも賃貸物件からの住み替えで物件を購入したいという方も多くおられます。
しかし不動産の購入は高額な買物ですので銀行などから融資を受けて購入される方が大半です。もちろん借りたお金ですので毎月返済していく必要があります。
現在は金利も低いことから月々の返済も賃貸の家賃と変わらないくらいの返済で借りることも可能です。
我々が出している広告にも物件ごとにローンの月々の返済例が記載されているものも多くあり、今の家賃より安いのでという理由で飛びつく方もいます。
では、本当にそれが良いのかどうかということを今日は述べていきたいと思います。
住宅ローンを利用して不動産を購入し、その後ローンの返済など月々の支払いのみを考慮した時、今の家賃より抑えたいという方で注意が必要なのはマンションを購入希望の方です。一戸建ての場合、大きなところでいくと月々の支払いは住宅ローンの返済のみとなります。あとは年間の固定資産税がありますので、必ず支払っていくべきものといえばこの2種類となります。
しかし、マンション購入した場合、住宅ローンの返済に加えてマンションの管理費、修繕積立金の支払いがあります。それに年間の固定資産税となります。
但し、固定資産税については一戸建ては土地を100%所有しますので、その分固定資産税が上がります。マンションの場合は一つの土地に対して複数の部屋がありますので、土地は部屋ごとで分けて支払うこととなり、その分固定資産税の支払いは抑えられることが考えれます。
では、例をあげて比較してみたいと思います。
【例】現在、家賃8万円の賃貸住宅から少しでも月々の支払いを安くしたいということから2,000万円の物件を住宅ローンを利用して購入した場合、月々の返済は一戸建てとマンションでどう違うのでしょうか?
(住宅ローンの借入額は2,000万円、頭金0円、借入期間 35年、元利均等方式、金利は0.625%とします。)
・戸建を購入した場合(物件の固定資産税は年間120,000円とします)
この場合の住宅ローンの月々の返済は53,029円となります。年間の固定資産税が月々10,000円となります。これを合計すると月々63,029円となります。
・マンションを購入した場合(月々の管理費・修繕積立金の合計額10,000円、固定資産税は年間75,000円とします) この場合は住宅ローンの返済は上記の戸建同様で月々の返済は 53,029円となります。他に管理費・修繕積立金が月々10,000円、固定資産税は月々6,250円となります。これを合計すると月々69,279円となります。
尚、固定資産税の支払い方法については分かりやすくするために月々の計算をしましたが、本来は一括払い、または年間4回に分けての支払いとなりますので実際の支払い方法とは異なります。
以上のように、管理費・修繕積立金が発生する分マンションを購入した方が月々の支払いは多くなってしまいます。今回の例であげると差は月々6,250円となりますが、1年間で75,000円、5年もすると375,000円の差が出てきます。この差をなくそうと思うと、もう少し価格の安い物件を購入するか、2,000万円の購入価格にこだわるのであれば管理費・修繕積立金の安い物件を探して支払いを抑える必要が出てきます。
上記だけの流れだとマンションよりも一戸建てを購入したほうがお得なのかということになりますが、必ずしもそうではありません。どちらにしてもメリット・デメリットはあります。
実際物件購入にあたっては、購入希望者が何を重要視して物件を購入するか決めておくことが必要です。一戸建てにするのかマンションにするのか、今回お話しさせてもらった月々の返済なのか、立地条件なのか、部屋の広さなのかなど様々ですが、そこを明確にしておけば希望に近い物件に出会えるのではないかと思っていますので、弊社ではそのようなご相談でも承っていますのでお気軽にご連絡下さい。
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